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![]() ![]() 森秀人氏の釣り書籍は30年以上前に読んでいて、藤田毒野 http://www.dokuno.com/?_ga=1.253259593.1565553133.1420504706 つい先日思うところあって再読したわけです。 森氏はかの釣りの聖書と誉れ高い「アイザック・ウォルトン 釣魚大全」を 翻訳された方で、雑誌思想の科学の編集長であり、 ご自身はヘラブナ釣り師でもあられたお方。 結構硬派な論客で、先日ふと手にとったかつての著書に引き込まれました。 1976年から78年ぐらいの世相を釣竿一本で切り裂いている次第ですけど、 まぁなんというか、2017年の藤田毒野、釣りを愛好する身柄としては 読後反省しきりです。 それで、何を反省しているのか、というと、 荒野の釣り師にはこんな記述があるわけで... 「ベテラン釣り師ともなれば、(魚のアタリについては初心者に比べ) はるかに確信の度が高くなり、サカナがのる、のらないよりも、 自己の確信が的中するかしないかの方がより重大な関心となってくる。 サカナが釣れる釣れないは、ただその結果に過ぎなく思える」 ひょえーであります。 魚釣りは誰でもいっぱい釣りたい。その上で、 釣り自体を高め楽しむためにはどうすべきかと道を説くなら、 やはり多獲主義はいかんと申されている。 ウォルトン卿も昔の江戸釣り師も、かつて300年も前に 「ある程度を釣るため」にやっていたわけで、 それが昨今すっっっかり失われたのは悲しいと、嘆かれていました。 それが1976年頃ですからね、今2017年たるや、です。 で、すごく気になったのが、この、『自己の確信が的中するかしないか』です。 ![]() ![]() 久々に出向いた南房総はいきなりの突風に見舞われました。 竿が振れない。 仕方なく風を背に、堤防の真反対の内湾を攻めることに。 しかし突然強まった北西風は過去にも経験があり、 なかなか弱まらないのは分かってます。 それで、まぁ移動してもまた場所差探しにてこずるなーと思って 足元竿下でちょこちょこみみっちくやってた。 そうしたらアジが釣れてきて、まぁやりようもあるかと思いつつ、ふと堤防を見やると 「えxxxx?」 誰もいないではないですか!さっきまで20人ぐらいが竿を振っていた堤防が、 いつのまにか一瞬にして藤田毒野ひとり。 外海は時折大波が堤防を越え始めていたのです。 こりゃあなんかまずい。 なんだよ、意気込んで3時起きして高速走ってきたのにこれかよぉ~ とは思いつつもアジとチンチンで強制終了の納竿でした。今日は狙い目だろう、 との確信は敗れ去りました。 その後、木更津で夕方のハゼ。 そうしたら、二投目で穂先のリリアンが抜けて仕掛けがすべてパー。 そんなかんじで、その日は散々。大きなハゼは釣れたものの、8匹と振るわず 古い水箱もついにハッチバックのドアで傷つけ、 今日は大ハゼつ抜け!と踏んだ確信は、ここでも敗れ去りました。 はーーー。 ![]() ![]() ![]() いつまでやっても確信は的中しませんね、森さん。そう思います。 それでヤフオクにて、どなたかご隠居の遺された水箱を購入することにしましたよ。 なにか気運を変えた方がいいとは感じていた矢先です。 抜けた穂先のつなぎ目リリアンは、なんとか時間を掛けて修復しました。 その分の時間やら経費やらで釣りには行けなくなりました。 まぁいつかやるかなやるかなとは内心思っていたトラブルではあります。 加えて。 唯一釣れた20センチを超える大ハゼも、ことしは東京湾の海苔が不漁なのか遅いのか、 てんぷらの味が冴えません。毎年楽しむはずの、あのふわっとした香りがない。 今ひとつ甘みがない。うーーーん。なぜだろう? これも確信的外れです。 ではいろいろ予想など立てずに、その場の直感でささっと竿を出してみるってぇのは いいんじゃねぇかいはっつぁん、とばかり ギャラリーの合間に懲りずに出かけた坂東大利根電車釣行。 http://gallery-garan.air-nifty.com/ この日は穏やかには晴れたけど、この秋一番の寒気が入って朝が寒すぎた。 腰のカイロもろくに利きやしない。水がひどく冷えたのがわかる。 やがてアタリも何もないまま膝が自然とかくかくいい出した。 すでに初冬、午前の釣り...甘く見た。 それでなんだか毒野藤田、寒くて寒くて、歯の根も合わず切なくなってしまった。 朝の電車は5時17分発なんて、勇んできたのになぁ。 なんかつくづく上手くゆきませんよ30年。 はーーー... ![]() ![]() ![]() すると目の前対岸に、なにかが降りてきた。 ずるずるずるっと滑って崖を降りてくる。なんだい、いきなりお客さんだ。 お客さんはきょとんと僕を見た。 はーーー。 そのときだった。 反転流の際を狙っていたヘラウキのトップがふわっと小さく浮いて、ちょっと待つなり 小さく二段に入った。 本日初の生命感!あーでもこちらの身体が固まっちゃって、 あー、でもこれでかい。あー、あー、 なかなか上がってこない生命感1号は35cmの野べら傷もなし銀ピカ。 もう何も考えなかった。考えられなかった。 お客はそんなことは関係なく、10m先で水を呑んでる。 ![]() ![]() ![]() 寒さで上手く考えられない。でもそれからは良く釣れた。 確信は完全にお留守でした。 ![]() 欲張らない。 たくさんを釣るのはもう終わりました。 確信の在り処こそは大事なんです。 サカナは、そりゃあ釣りたくてやってる釣りですけど、いつか確信を釣り上げたく思う。 でも、それはこの先でいいのかも。もうすこし、迷路でいい。 なぜなら、予想した江戸前ハゼは思った味がやってはこなくて、慌てて堤防から逃げ帰った 日のその金アジこそは、何と言うんでしょうか、たとえようもなく旨かった。 確信から外れても喜びはある。 それがまぁ釣れなくてもいい釣りの最高の楽しみでしょう。 そう教えてくれたのは実は森さんです。 そしてこの古い、良く使い倒してあるから今後もすぐに即実践の良さ満載の ご隠居水箱が、また何かを教えてくれるはずです。 そんな風に思えるようになって、 まぁきちんと防寒の必要な季節にはなりました。 「釣りをするならくれぐれも、身体は冷やしたらいけないよ」 お客はそう言い残すと、釣り人がウキに夢中になっている隙に とっくに消えていました。 ![]() ![]() ■
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by fujita929
| 2017-11-25 14:16
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