by fujita929
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一月半 ブログが更新できません でした。 早足でせかせか歩いて いたからです。 数年前 思うところあり 「これからはもっとゆっくりと歩こう」 と決めた日がありました。 そう決めたのには訳があります。 なんだかその時、周りの人々の全てにおける 生きるスピードのようなものが 速度を上げている、 そう感じたからです。 それで私毒野藤田は 「それならば、ここで敢えてゆっくりと歩調を落としてみれば なにかこの理由めいたものが見えてくるのではないか」 それでゆっくり歩くことを心がけてみました。 ♪ なんて言ったらいいんだろう。 あえて止まってみるみたいな、 いや、歩いてはいるんだけど前には進まないようにしてみる生き方 とでも言いましょうか、少しむずかしいのだけど 先のことには敢えて早くは関わらない。 電車の中で前に歩いてると、 しばらくその空間の同じところにとどまりますが あの要領で見えるものもあるかと.. そんなかんじで3年ばかり過ぎた気がしますが、 結果としては僕はこの3ヶ月ほどせかせかと歩き ブログもろくに更新できませんでした。 なんてことでしょう。 仕事をしていた、と言えばそうかもしれないし 東北へ行って考え込んでいた、 と言えばそうでもあるし、 久しぶりに精密機器などの商品撮影をした、 と言えば「ああ確かにしたした」と思うし、 とにかくハイエースに乗り込んで、いろいろな方を インタビューしたと言えばしましたしました。 目の前には時折はじめて見るものも沢山あり 戸惑いもあり、感情も高ぶってとても疲れた感じなのですが 1月にはお正月がなく、 いつも移動はせかせかしておりました。 電車の中で原稿を読んだりまとめたり。 それが「仕事をする」ということであれば 僕はもはやかつて決めたことをまったく守れずに 何も見えぬまま新年を生きたことになるなと、 南相馬0.22マイクロシーベルトの土地に立ってしみじみしたのを 覚えています。 こうして僕は 思うところあり またエイゾウの世界らしきものに戻ってきたみたいですが もう2月でした。 それで、これからようやくお正月なんですね。 中国のお正月でもなんでもなく ただ1月がせかせかしたもんだから、ようやくやっとの お正月、新年おめでとうございます、だ。 久しぶりにひとりでお雑煮も作ってみよう。 これから年賀状でも書こうか? そんなバカなことを考えて、家にいるわけです。 「まったく部活が楽しいよ男子のばかども」 演劇部に命を捧げる下のムスメは帰ってくるなり 全て下にずり下がった靴下をはいたままパジャマに着替えて かっぱえびせんをがつがつ食ってから、 おもむろにでたらめな小説を書き始める。 「あんまりパソコンやるんじゃねー。パソコン脳になって急かされるのが落ちだぞ」 ホゴシャの忠告はまったく聞かない背中が僕に答える。 「誰に急かされるの?」 ・・ 誰なんだろうか?? 遠野は雪。 復興のための工事が多く、ホテルは連泊で取りにくく 結局山あいの宿よりの沿岸被災地へと出かけました。 ホテルで水木しげるの「遠野物語・柳田國男」を購入。 ロケが終わると部屋で読みました。 まぁ、なんのことはない、水木さんですから 妖怪の話とかが漫画でいっぱい出てくる。 取材の緊張がピークに達しているせいもあって 床についても二時間おきには目が覚める。 そうしてなんだか胸はざわざわする。 妖怪であろう、と感じているのです。 でもまぁいいかぁ、とも思う。 壁に浮かんだ山女はこう言いました。 「それはすべてうぬらがそうしたくてしていることよ」 翌日の沿岸は快晴。晴れ渡る空と放射能です。 そこでも僕はせかせかと、まるでデビッド・リンチの イレイザーヘッドみたいに前景姿勢でせかせかと町を行く。 その町には誰も住んでいない。 結局急かされる世界に迎合して安心しているのよ。 地面から女の人の声がしました。 「遠野といえばなんだ?」 「遠野物語」 「と言えば?」 「河童か?」 「そうだ。良く知っているな」 「授業でやった。民俗学でしょ」 「そうだ。柳田國男だ」 「かっぱえびせんなくなった」 「知るかよ。自分が食ったんだろ、これ読むか?」 「読む読む。面白い?」 「少しエロいよ」 「いいね」 妖怪の話はムスメにはしていません。 本当の妖怪は、ひょっとしてその翌日にお会いする生きた人でしたし、 私自身ですし、 地面から聞こえてくる声もそのように おっしゃっておりました。 そのエイゾウの音楽を担当してくれている 島根は松江のカゲヤマサユリも、お土産に 水木由来境港名物プチパンケーキ「目玉おやじ」をくれた。 このパッケージの脇に「墓場の鬼太郎」掲載の 目玉おやじ生誕の原画が載っていて、かなりやばい。 さっそくムスメに見せる。 「さすがカゲヤマさん!しかも洋菓子!!」 ムスメはかっぱえびせんのかわりにそれを食べました。 そういえば遠野のホテルで思い出していたのは 僕自身小学生の頃、とにかくゲゲゲの鬼太郎の漫画の 模写を明けても暮れてもやっていたこと。 だから今でも水木しげるさんのあの絵柄を見ると どこか心がほっとする自分がいるのです。 特にあの鬼太郎はじめとするキャラクターの 髪の毛のラインなんですね。 あれが子供には本当に上手く画けなかった... 「カゲヤマさんのピアノはきれいだね」 腹が満たされるとお世辞の一つも言うのが 現代の河童で、 その昔、河童が漫画の真似事をしていた頃はもちろん パソコンなんか想像の外で、 きっともっとゆっくり歩いていたのでしょう。 川辺に戻りたいものだ。 ムスメはエロい箇所を先に読み出した。 河童おでまし杉並の家節分過ぎた正月にとりたてて季語もなし西荻路地裏通信
by fujita929
| 2014-02-07 11:34
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