by fujita929
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24日は 車のリコール修理とやらで 朝からその間、 近くにあった モスバーガーで本を読んで 時間を潰しました。 読んだのはチャールズ・ディケンズの 「クリスマスキャロル」 毒野高校一年生以来のこと。 おぼろーげながら、大雑把には記憶がありました。 スクルージという会計事務所かなんかを営む嫌われ者の爺さんが クリスマスイブの前夜に見た幽霊の夢により、改心をするオハナシ。 ま、19世紀の幻想小説です。 モスバーガーでは、コーヒーとプリンをたのみました。 まぁそんなかんじのクリスマスです。 モスバーガーのプリンぐらいでちょうどいいな。 幸いに良い天気でした。 モスバーガーでは、知らないアメリカンロックが流れていました。 もう一度原作を読み直してから出かけたのは、東池袋あうるすぽっと 劇団昴の恒例「クリスマスキャロル」です。 24日にディケンズのクリスマスキャロルを観劇する、というのは 中々に幸福なのだろうと思いますので、朝のプリンぐらいで十分。 その日、別にケーキとかは食べませんでした。 昴のクリスマスキャロルは原作に忠実です。 スクルージは金子由之さんが演じられ、それはそれはその説得力のある演技に 感銘いたしました。もうそれだけで十分なクリスマスプレゼント。 なお、ディケンズがこれを書いた1840年ごろは 意外にもクリスマスという12月25日から1月5日までを祝う年末年始の 歳時が下火で、それを良き習慣として復興させたのがこの作品のようです。 2時間に及ぶ観劇の後、池袋の街に出てみると それはそれは寒くて、暖かい思いの覚めぬうち足早に帰路へとつきました。 というわけで、ここ数日来の寒さがしみじみ体にこたえていました。 ディケンズはクリスマスを宗教的には描いていなくて、 ひとつのつましい習慣として表現します。 富めるものも貧しいものも、その日は誰もが生きている楽しさに 感謝し、素直にその喜びを謳歌しようということで、 作中にはキリスト像も登場しません。 毒野は仏教国に生まれ育って ずーっとクリスマスに違和感を感じてきた、ある部分スクルージな ところがある人間です。あれから30年以上経って読み直した クリスマスの改心物語は、むしろ主人公スクルージへのシンパシィを持って 素直に受け入れられました。 「なーにがクリスマスだ馬鹿馬鹿しい。くだらん!」 が、口癖のスクルージ。 たった一晩の間に見た風邪による悪夢の幻想。 それだけで、スクルージは改心しちゃう。そんな単純なところのある 爺さんですが、その単純さはクリスマスだから許せちゃうんでしょう。 ストレートで単純。 いろいろと複雑に過ぎた2010年の終わりは単純がいいや、と思う。 単純にモスのプリンはおいしいです。 そうそう。そういえば この間NHKのニュースを見ていたら なにやら西湖で漁師がひとり ボートから網を上げている。 それは、絶滅したはずの「クニマス」という 十和田湖産の鱒が奇跡的に捕獲された瞬間を伝える報道でした。 網には確かに、もう何十年も前に絶滅と認定されたはずのクニマスが 生きたままかかっていた! と、その時です。僕の耳に「ギョギョー!」という奇妙な歓声が届いた。 NHKのニュースには非常に不釣合いなその歓声に、僕は瞬間ギョッとした。 そしてちらっとだけカメラがその漁師の隣りにいる人物を映すとそれは サカナくんだった。 本当にちらっとだけ。 でも、あの帽子をかぶっていたから、一目瞭然でした。 京都大学の生物学の教授が、そのあと何かしかつめな表情で 尤もらしく語ってはおられましたが、 そういうものは全て、あの帽子と「ギョギョー!!」によって吹き飛んでしまった。 僕はいいものを見た気がしました。 NHKの7時のニュースで「ギョギョー!!」はロックだよなー。全然合ってない。毒野はうれしい。 サカナくんは常にサカナくんで、もちろんクニマス発見はサカナくんの功績であった。 単純にいい! そして25日、同業加藤良1さんの写真展「TOKYO PLAY GIRL」に お邪魔。ギャラリーSOLARI閉鎖記念とのこと。 DMで届いたこちらの写真も僕は、単純に魅かれました。 そして、展示ももちろんいつもの加藤さん的にギョギョでした。 NHKに突如として現れてカットされたサカナくんは 出るはずのないドアーズがエド・サリバンショーに出演したようなもの? お願いだから「ファイヤー!」って叫ばないでくれ、とディレクターに 言われて、マイクを持ったジム・モリソン。 結局叫びに叫んで、カンカンに怒ったディレクターに返した言葉は 「俺たちはエド・サリバンショーを卒業した」とかなんとか。 そこでサカナくんがすごいのは、そのディレクターとて 「ギョギョー!って言わないでくれ」って本人に言えないところ。 まず言えねーよなー。 それじゃサカナくんじゃなくなっちゃうもんね。 ♪ 今年の夏、国際フォーラムKIDSステージで食育イベントに参加したとき、 1階フロアでは かのサカナくんが子供たち相手に魚の絵を教えていました。 そのときもサカナくんはあのいつもの魚帽子と白衣でした。 国際フォーラムと言えどもあの猛暑のさなか、サカナくんはちびっ子の 間をところ狭しと飛び回っておられ、 その白衣はなんと、裾近くまで汗びっしょりでした。 写真展を出ると神保町は寒風が吹きすさみ、 僕はスクルージさながらに、何発もくしゃみをしました。 そうして今、毒野は単純に風邪をひいたことを知りました、とさ。 メーリークリスマス!! 西荻の空も青い、この年末の風邪ひきの西荻路地裏通信
by fujita929
| 2010-12-26 13:31
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