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![]() 秋空を、ぽかんと口開けて ながむる10月。 日も短くなってきました。 前回のハゼの天ぷらに続きまして 西荻亭チャンコ、と行く予定でしたが、思い起こしてみれば 今年の冬の頃だったか、やっぱりブログで毒野はそのことを書いて いたのです。だから、割愛して、でも本当に手軽でおいしいもの なのでみんなにはお伝えいたしたく、図解(自分が忘れないためにも)掲載です。 さて。 ぽかんと口を開けて、先日は池袋あうるすぽっとに。 チェーホフ生誕150年フェアのひとつ、劇団昴による舞台 「機械じかけのピアノのための未完成の戯曲」を拝見いたしました。 これはチェーホフ21歳の時の戯曲「プラトーノフ」といくつかの短編をもとに 二キータ・ミハルコフ&アレクサンドル・アバダシアンによって書かれた戯作です。 でまぁ普通アントン・チェーホフと聞いて、 機械じかけのピアノのための未完成の戯曲 なんて聞いて、二キータ・ミハルなんとか・・なーんて聞くと、もはや 「すんげーなんかひどく堅そうで、難しい文学的舞台なのだろうな・・」って 極フツーに思います。その設定も農奴解放発令後の帝政ロシア。 階級崩壊さなかにおける、とある没落貴族の、大屋敷での一幕。 ああ、こう書いていても難しい。漢字が多い。 普通は敬遠して、「天才バカボンのパパなのだ」な気分でぽかんを青空見上げ、 秋の美味しいもののことなんか考えていたい。 ですが、まぁ行ったんですね。パパはね。 で拝見して、「あー、オレ間違ってたな」って思いました。 確かにタイトルは難しい。でも。この戯曲を見終わって、毒野は このタイトルが、この作品につけられたもっとも相応しいタイトルなのだ、 それでいいのだ!ボンボンバカボンバカボンボンって納得したのです。 ![]() 昴のベテラン勢が描き出す、 その崩壊するロシア貴族の 見苦しい葛藤は 現代劇そのものでした。 貴族は階級の壁がなくなって、自分の行き場がなくなると、やたらと 不倫に明け暮れ、理屈ばかりこねくり回し、生活力もないくせに思想などを掲げる。 そうして作り上げられたもののひとつが、機械じかけのピアノという なんだかナンセンス極まりないもの。 お話はすごーく分かりやすい。貧しい生い立ちのチェーホフは、きっと そうした茶番に明け暮れる貴族たちを冷ややかに、またその貴族中心に 作り上げられた社会をシニカルに、見据えていたのでしょう。 でもって、この頃の科学はどうなのかなー、やっぱりおんなじなのかなー とパパは夕空見ながら帰宅します。帰宅すると、チリの鉱山の33人が 助かって、そこにある科学に少し興味を持ちました。 あのカプセルは高性能かつ緻密ながら、とてもシンプルに出来ていました。 それは人のソンゲンを守るべく世界中の技術が結集した証しなのでしょう。 でも、むき出しの岩盤は何時崩れだすかわからない。後は操作するもの、 助け出されるものたちの呼吸がすべて。一分でも早く速やかに救い出すのだ。 そうして、一度は絶望した世界が、地球規模で歓喜につつまれて・・ ・・人がいなくても弾けるピアノとは対極を成すカガクだと 感じ入った次第です。 ![]() ![]() きっと、消費という側面にとらわれがちなカガクと、 人間が生きてゆくため本当に必要なカガクがあって、 現代はそこが人のソンゲンそのものに、 すごく近く近く関わっているのだろうなぁって あのピアノを見て思いました。 んなもん、なくてもいーだろってこと。おかしな物質。 機械は、命の通っていない、音楽のようなものを奏でる。 そこに鳴っているのが音楽ではないということを、 貴族はいつのまにか分からなくなっている。うーーん深いなぁ・・ 馬鹿馬鹿しいものはきっと、いつの時代も必要なんだけど、 それがいかーにバカバカしいか楽しめないと、これじゃよくないのだ、になっちゃう。 海の水はなーぜしょっぱいのか?という質問に パパたちバカ田大学三羽鴉は 「イカの塩辛がいるからだ」 と答えました。これでいいのだ。 ![]() ![]() まぁ、できれば、西荻寂寥亭チャンコにはサイドオーダーとして アジのたたきか、その塩辛がほしい。パパはそう思います。 その方が、人間の尊厳は保たれるのだ。冷え込んできた晩には、お燗も必要なのだ。 これがないと、そのうち悪寒が来てしまうのだ。これは本当なのだ。 ![]() ![]() ![]() これでいいのだ。このスープは具をみんな食べ終わったあと、本当に残ったそのままを れんげで飲むと「げげげのげー」ってぐらい旨い!!本当なのだ。ちなみに、ニラは無いほうが この頃の毒野は好きです。鳥とコブと鰯つくねとキャベツの4点のみ。塩一切無し。これです! ![]() こちらの西荻もぽかんとご覧ください西荻路地裏通信
by fujita929
| 2010-10-15 16:14
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