by fujita929
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去年もそうでありましたが、 大体において12月いっぱい あわただしく過ごすためか どうも正月というものをすんなり スマートに迎えられたためしが ないのです。なんかぐったりしがち。 でもって2010年。年賀状のやり取りも一通り済んだご様子。 あんまりすきっとした文言の書かれている葉書も少ない印象でした。 僕は毒野キノコとして初めて年賀状を送り、そしてひょっとしたら そんな風なことが出来るのも今年限り、なんてことも考えられる訳でして だったらまぁやっとこうということで出版本のことなど書かせていただきました。 「めざせアイドル!ナノ&モモCMデビュー物語」についてはこちらクリックしてみてください。 一部の方に 「これ、少女マンガですかぁ?」って尋ねられますけど、実は小説なんですよ。 少女小説。そうなんですね、そういう表紙だから、すぐそう思われちゃったり。 児童小説というジャンルに入ります。でも、ま、大人も楽しいはず。いや、ホントです。 というわけで、そろそろ新年明けましておめでとうございます。 アマゾンでもよろしくお願いいたします。 サウンドスケープのゆかりちゃんもリンク貼ってくれてありがとう! と言いつつ、 大晦日のこと。 その日は西荻の松飾りを写真に撮りながらぶらぶらしていました。 それで、頭はまだすっきりしていない師走の雑踏状態だし、 特になにか正確にものごとを上手く考え整理する、なんてことが まーーーーるで出来ないお昼すぎ。 ふと、粋な歌声に耳を奪われました。 歌声は南口名店(迷店)「西荻串かつセンター穴熊」の中から聴こえます。 そう。 名前がいいでしょ。 西荻串かつセンターってところが。 でもって店名もちゃんとあって「穴熊」。串かつのスタンドバーで、すごく小さくていいお店です。 その中から発せられる熱い歌声が暮れも押し迫った西荻駅前に響き渡っていました。 「そりゃあひどい乗り方 したこともあった」 「どうしたんだ へヘイ ベイベェ 機嫌直してくれよ」 「いつものように決めて ぶっとばそうぜイェイイェイ」 毒野はファインダーから眼を離して、そーっとその声のする店内を覗いてみたのです。 ・・・・・。 雨上がりの夜空は明けて毒野藤田は、 久しぶりの海を前にしていました。 年末のすごい寄りきり相撲でへとへとです。 そんな疲れを引きずって新年になり でも、海ぐらい見に行こうって。ひさしぶりの 海はきらきらして、それこそ遠い海の記憶でした。 海は本当に久しぶり。 はぁ・・。人間って考えることをなんとかやめたいやめたいって思うときがありますよね。 後悔と反省とそれにカタをつけるべく次はなにをしてゆくのか。 本当はそんなこんなと決めなくちゃいけないんだけど、上手く行かないなぁ。 それがぼくにとってのお正月なんだなぁと、しみじみ思うキラキラのリフレクション。 初日の出でもなんでもないけど、そういう運気や恩恵をしみじみ得たいもので、 ちなみに蒲団に入る時は頭を東に向けて眠る方が良いとの風水聞きかじり。 運気は東からやってくる、そうです。 さすがに合掌はしなかったけど、じーっと見ていました。 すると波のかなたから、あの歌声がほんのかすかに聴こえたような・・。 そんな馬鹿な話はない。ここは千葉の白浜だよ。 でも、確かにキヨシローだよな。聴こえた。気のせいかな。 空耳?空耳だっていい。その太陽の方向からもあの歌声が今年一年を 励ましてくれたらどんなにか素敵でしょう。 もう少しオレ元気出さなくちゃあいけない。15日は新年「おはようさよなら」の試写もあるぞ。 聴きたいよ、人を励ませる声、歌。 毒野はそんなことを考えながら、キラキラを見ていました。 串かつセンターは立ち飲みで、カウンターにはダウンジャケットを着た虹色編み上げ帽子の 兄ちゃんがひとり。店内に彼しかお客さんはいません。 「おまえについてるラジオ 感度サイコー!」 毒野の知り合いに録音技師のキタハラさんという男がおりまして、 よく似ていました。キタハラはまっ昼間からガラナホッピーで決めていました。 串かつとガラナホッピー。気分はサイコーらしくて、一人で絶唱しています。 キタハラはニコニコしていて、すごく楽しそう。 体をゆすって、眼をつぶって、ニコニコして歌ってる。何度も言うけどお客は一人だけ。 お店の人は徹底して完全に相手をしていません。そういうひとつの風景です。 「バッテリーはビンビンだぜ!」 毒野はそれを見ていてほんのちょっとだけハッピーになったんです。 それはキタハラの楽しさが本当に伝わってきたから。 西荻も捨てたもんじゃないね。と少し気を取り直して。 運気は自分で呼び寄せようと、あの曼荼羅Ⅱの、最後になってしまったあの歌声が オーバーラップしてきた・・・。 「こんなこといつまでも長くはつづかない いい加減明日のこと 考えた方がいい」 ようやく車のキィを差して、ゆっくりとアクセルを踏んで。 きっと東の声が僕を呼んだのかもしれません。 ありがとうドレッド・キタハラ。あなたのおかげで毒野はようやく キラキラと光る、ちょっとはまともな気持ちのお正月を迎えることが出来ました。 毒野も今年、少しは誰かを元気にしたいと思います。 こちらのブログもよろしくお願いいたします。 西荻路地裏通信
by fujita929
| 2010-01-11 17:38
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Comments(1)
Commented
by
サウンドスケープのゆかり
at 2010-01-17 22:54
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リンクありがとうございます。すてきな海ですね。どこの海ですか?
ついったーでもつぶやきましたので見てくださいネ。
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